2007年5月2日水曜日

Microsoft v. AT&T (米国最高裁No.05-1056)

 スパーダーマンⅢの上映初日である。見に行った。特撮に高額な制作費を要したのであろうが、筋書きは粗く今一つ満足していない。妻は「ブラピ」を見たかったようだ。
 ところで、4月30日、Microsoft v. AT&Tの米最高裁判決があった。
 米国外で製造・販売されているPCに搭載されたソフトウェアの特許使用料を、AT&TがMicrosoftから徴収しようとして提訴したケースであり、米国内で特許発明の構成要素部分を作成してから、米国外でその発明を組み立てることに対する責任を規定している米国特許法271条(f)の摘用が問題となった。
 最高裁は、『マイクロソフトは、問題となっている外国製コンピュータにインストールされているWindowsソフトウェアのコピーを米国から輸出していないので特許権侵害の責任を負わない。さらに、マイクロソフトは、該コンピュータの「構成要素」を米国から「供給」していないので米国特許法§271(f)の責任も負わない。(Ross Runkel)』として、米国連邦巡回控訴裁判所(CAFC)の判決を破棄し、AT&Tの訴えを認めない判決を下した。
 CAFCの判決は、米国外における米国特許法の効力を拡大しているので、特許発明の任意の構成要素が米国から出荷され、米国外でコピーされたときには米国特許法271条(f)に基づく責任が生じる可能性があるため、注目されていた。
 米最高裁が世界の常識に基づいて出した結論と言える。

2007年5月1日火曜日

マイ・ブログのURLが変わりました。

Blogger機能のupgradeにより、新しいURLに変わりました。
これまでのブログには、こちらからアクセス願います。