2010年3月10日水曜日

「着メロ」商標権2550万円 都の公売で落札

 昨日の日経新聞等で紹介されています。
 美少女ゲーム「CLANNAD」を開発したゲームメーカー・ビジュアルアーツ(大阪市)が携帯電話など電機通信区分(第38類)の商標(第4194385号)と、広告関連など7つの区分にまたがる商標(第4707135号)を総額2550万2000円で落札したということです。
 落札価格が高いかどうかはさておき、インターネット検索で「着メロ」を検索すると膨大な件数(Yahoo:約78,600,000件)ヒットします。
 ウィキペディア(Wikipedia)では、登録商標であることが配慮され「着信メロディ」として掲載されていますが、現代語辞典などでは既に掲載されているのではないでしょうか?
 新商標権者は、「商標使用の規制や使用料の徴収は一切考えていない」らしいが、商標の管理(普通名称化)の防止が難しいように思われる。もっとも、権利行使を考えず、「着メロ」の商標権者であることの価値が落札価格であると考えたのであれば第三者がとやかくいうことでもない、
 なお、私は、一度ではありますが、依頼されて商標の価値評価を行ったことがあります。関連する雑誌・書籍を読み、知り合い弁理士の意見を聞きながら、鑑定書というかたちで報告書にまとめたのですが、まったにないことらしく、依頼者に失礼かも知れませんが、いい経験をさせてもらったと思っています。

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